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卒業

  • stainedglasssumire
  • 2023年3月9日
  • 読了時間: 2分

 通っていた文章を書く手ほどきを受ける学校を退校しました。本来ならばまだあと数年続けたかったところです。しかし、家庭の事情で私の思い通りにはいきませんでした。

 最後の授業の日、ロシア料理店でクラスの先生と仲間と一緒に打ち上げをしました。店内にはソフィア・ローレンの『ひまわり』のポスターが額装されていました。少しシャイなロシア生まれの女性がアルバイトとして活躍していて、流暢な日本語で対応してくれ、ほのぼのとした雰囲気になりました。

 料理はどれも絶品でしたが、熱々の揚げたてピロシキが特に美味しかったです。また、最後に登場したウズベキスタン流の焼き飯は、豪快にラム肉が使われていて、贅沢でした。セルフサービスだったので、でしゃばりの私は配給係として皆にお給仕しました。

 別の道を行く人たちとのお別れは寂しさより、盛り上がりが上回りました。先生と二人でお話する時間が持てたことも嬉しかったです。私の作風へのご意見をいただり、今後の文筆活動の相談にのっていただきました。

 最後にまた飲み会があれば参加してはどうかと、先生や仲間に言われ、胸が熱くなりました。社交辞令でなく、誘ってくださるお気持ちは有り難い限りです。これからも、この方々と繋がりを持っていきたいと、強く願った夜でした。


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