詩心
- stainedglasssumire
- 2022年11月22日
- 読了時間: 1分
半年程前、小川未明を読み、虜になりました。童話の形をとっていますが、そこに描かれているのは無慈悲でした。安易なハッピーエンドはどこにもありません。ただ、悲哀に満ちた、切なさ、どうしようもなさがそこには佇んでいます。
小説を書くうえで、詩心は必要だとここ、一、二年考えてきました。しかし、詩は私には難しいものでした。詩を感じる気持ちが私には欠けていました。
しかし、小川未明は詩ではありませんが、詩的な要素を含むことが私に伝わりました。描写や設定や登場人物に悲しみが現れています。しかし、「悲しい」とはどこにも書いていないのです。これが詩心というものかと、ぼんやり私は思いました。

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