『ムーミン・トロール症候群』

　日本の北欧好きに大人気のキャラクター、ムーミンとその仲間達について、私も最近気になりだしました。夏にムーミンの展覧会に出かけたことが、私がムーミンの虜になる大きなきっかけだったと言えます。展覧会では貴重な原画が大量に公開されていました。また、作者であるトーベ・ヤンソンの人柄と、彼女の関係者についてよくわかる多くの資料が公開されていました。

　単純に可愛いだけでなく、少々恐ろしかったり、奇妙であったり、夢見がちだったり、愛に溢れていたり、一人ずつの個性が光るキャラクター達は、私にとってどれも魅力的でした。私は展覧会を通し、ムーミンの世界にすっかり惹きつけられました。そして、ムーミンを作り出したトーベの独特の生き方にも憧れました。

　かくして、すっかりムーミン信者になった私は、ムーミングッズにも興味を持つようになりました。今日は億劫な用事で出掛けなければならなかったのですが、帰りに大きな駅の一角の輸入食品店で、ムーミン一家の面々を型どったクッキーを見つけ、私は一気に興奮状態に陥りました。帰宅すると、その愛らしさは私の疲れた心と体を癒してくれました。しっかりパッケージやクッキー自体の写真を撮ってから、美味しくいただき、ほっと一息ついた頃には、ムーミンママに優しくもてなされたかのような、心地良い満足感で私は満たされていました。

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