『昇る太陽を拝む』
- stainedglasssumire
- 2021年1月1日
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元旦の初日の出を、マンションのベランダから私は見ました。我が家は六階にあるのですが、遠くに見える太陽が昇りきるまで、随分待ちました。雲のせいでなかなか上手く見えなかったためか、聞いていた日の出の予定時刻よりも、十分ほど遅れて朝陽は現れました。
帽子にマフラーを巻いても寒さが身にしみる朝でした。それでも、だんだんと山の向こうから光が射していく様に、私はどきどきしました。ようやくご来光を目にした瞬間、私は自然に手を合わせていました。辺り一帯がまぶしくなり、目がちかちかしましたが、私は確かに新年の太陽と顔を合わせたのです。
冷えた体を温めようと、部屋に入ってからも、私は新鮮な気持ちのままでした。私は毎年寝坊してしまい、こうした新年の行事をまともに行ったことがなかったためでしょうか。いつまでも私の胸は熱く、脳が興奮していました。光るオレンジ色の玉を私は忘れたくないと思います。

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