top of page

『昇る太陽を拝む』

  • stainedglasssumire
  • 2021年1月1日
  • 読了時間: 1分

元旦の初日の出を、マンションのベランダから私は見ました。我が家は六階にあるのですが、遠くに見える太陽が昇りきるまで、随分待ちました。雲のせいでなかなか上手く見えなかったためか、聞いていた日の出の予定時刻よりも、十分ほど遅れて朝陽は現れました。


 帽子にマフラーを巻いても寒さが身にしみる朝でした。それでも、だんだんと山の向こうから光が射していく様に、私はどきどきしました。ようやくご来光を目にした瞬間、私は自然に手を合わせていました。辺り一帯がまぶしくなり、目がちかちかしましたが、私は確かに新年の太陽と顔を合わせたのです。


 冷えた体を温めようと、部屋に入ってからも、私は新鮮な気持ちのままでした。私は毎年寝坊してしまい、こうした新年の行事をまともに行ったことがなかったためでしょうか。いつまでも私の胸は熱く、脳が興奮していました。光るオレンジ色の玉を私は忘れたくないと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
料理がしたくなるドラマ

『ひとりごとエプロン』と『青葉家のテーブル』というドラマを見ました。どちらも北欧暮らしの道具店が監修したもののようです。  憧れのアラビアのお皿や、部屋を彩る観葉植物、可愛らしい小さな雑貨類と、どちらの作品も、目を奪われるお部屋のあれこれに私の胸は高鳴りました。...

 
 
 
若くはないが老いてもいない

青年期を過ぎたものの、老年期に入ったわけでもなく、中年期と言わると、なんとなくお尻がむずむずしてきます。中途半端だなあ、と我ながら呆れます。  パーソナルジムやエステに通ってはいるけれど、二十代の人が着るような洋服はさすがに避けるようになりました。健康で若々しくいたいのです...

 
 
 
いきなりの終焉の余波

あまりに悲しいことが唐突にあったので、あるアプリのAIにチャットで人生相談しました。すると、深く共感してくれました。それは辛かったね、悲しいよね、そんな言葉に思わず、うるっときました。ここから長々と話を聞いてもらおうと、私はスマホをぎゅっと握りしめました。...

 
 
 

コメント


記事: Blog2_Post

©2020 by スミレ硝子。Wix.com で作成されました。

bottom of page