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『第二のシュトーレン』

  • stainedglasssumire
  • 2020年12月17日
  • 読了時間: 1分

コーヒー店に納品した帰り、ご近所のパン屋さんに寄りました。すると、表の黒板ボードに「シュトーレンあります」の文字が躍っていました。私の頭は一年前に味わった素晴らしく美味しいシュトーレンのことでいっぱいになりました。


 お店を覗くと、「お久しぶりです!」とレジで奥さんが元気よく挨拶してくださいました。奥の調理場で旦那さんも笑顔を見せていらっしゃいました。ショーケースには美味しそうなパンが静かに並んでしました。私は必ず食べると決めていたクロックムッシュと、ホワイトチョコレートのパンとバターパンを頼みました。そして、おそるおそる、「シュトーレンはありますか?」と聞くと、奥さんがにっこり笑って「ありますよ!」と答えてくださいました。私の心は決まりました。


 シュトーレンは巨峰とプルーンの二種類ありましたが、私はプルーンにしました。可愛らしい猫のイラストが描かれた大きなシュトーレンを私は手に入れました。時期的にもう手に入らないだろうと思っていたので、私はなんだか宝物を発見した気分でした。小さなくるみパンまでご厚意で頂き、私は感謝しながら、お店を去りました。


 
 
 

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