『芸術家というのは、自分の心は絶対に誰にも売ってはいけないの』
- stainedglasssumire
- 2021年3月24日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年4月28日
上のタイトルは、スウェーデンの陶芸家であり、デザイナーであるリサ・ラーソンが、過去にリンネルという雑誌の座談会で、語っていた言葉です。この話の続きに、リサは「自分の中のユーモアを大切に守り抜くことが重要ね」とも言っています。この助言は私の中に深く突き刺さっています。
自分で自分を芸術家とはまだ思えない私ですが、ガラスや文章を形のないところから作り続けていると、リサの発言はなんとも難易度が高く、それでいて、大変重要であるように思います。特にそれを意識し出したのは、私がある間違いを犯してからです。
過去に、私は自分の書いた小説の権限をある事情から全て他人に譲渡しました。それはある公募作品に落選したものでしたが、snsで出会った博識な方にお見せする機会があり、気に入られたのです。しかし、何らかの形にしようという話まで出たのですが、私は作品だけ置いて逃げました。理由はその方が恐ろしかったからです。本当は良い方なのかもしれませんが、私は顔の見えない相手からの指導に自分を見失い、怯えるようになりました。心もユーモアも守ることができなかったのです。ですから、リサの格言を思う度に、私は二度と同じ過ちは犯すまいと誓うのです。

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