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こんにちは、白髪ちゃん

  • stainedglasssumire
  • 2022年4月8日
  • 読了時間: 1分

 鏡を見ていると、きらりと一筋光るものが目に入りました。私の染めたことのない黒髪の中に一本の白髪が生えていたのです。私は腰を抜かしました。いつかはこの日が来るとは聞いていたものの、いざ、白髪と対面すると冷静でいられませんでした。

 老いというものは、ひたひたと近づいてきて、気が付いたらすっかり私の体に溶け込んでいるのです。小さなシミがだんだんと濃くなっていったり、目の下の皺が日に日にくっきり深くなっていったりと、年を重ねるにつれ、肌の衰えは感じていました。けれども、髪に関しては美容院で、毛量が多く、痛みがないといつも褒められていたので、いい気になっていたのです。たった一本の白髪ですが、私が受けた衝撃は大きく、一気に自分が老け込んだかのような感覚に囚われました。

 けれども考えてみれば、三十半ばを過ぎれば、白髪は出てきて当然です。シミや皺を自然に受け入れるように、白髪も歓迎するしかありません。これからどんどん増えていくでしょう。ドンと構えて、老化も生きてきた証として、仲良くやっていくしかありません。衰えを嘆くより、衰えを許容するほうが、大人のような気がします。そうした心の余裕を持てるよう今から訓練していきたいと思います。

#日常 #生活 #白髪 #老い

ree

 

 
 
 

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