北欧雑貨のお店
- stainedglasssumire
- 2021年10月22日
- 読了時間: 2分
私は去年ムーミン展に行ってからというもの、新米北欧好きとなりました。もともと興味はあったのですが、ムーミンの原画の緻密なタッチや作者であるトーベ・ヤンソンの人柄を知り、すっかりムーミンの世界に魅了されたのです。ムーミンから派生して、リサ・ラーソンのキャラクターや、アラビアやイッタラの食器や、フィンレイソンやマリメッコのデザインの虜になりました。とはいえ、全てを集められるだけの資金力はまだないのですが、少しずつ収集しています。
そんな私の願いは、身近に北欧雑貨を扱うお店が欲しいというものだったのですが、なんと、夢が叶いました。たまに出かけるイタリアンのお店のすぐ傍に、北欧雑貨店を発見したのです。思わず、こんなに近所にあったなんて! と嬉しい悲鳴をあげてしまました。そのお店は、こぢんまりとしていて、品数もそんなに多くはなく、ひっそりとやっている感じなのですが、オーナーさんのセレクトとお値段が抜群に良いのです。
初めて入店した時から、ムーミンやマイキーの珍しいポストカードや、ムーミン原作小説出版から七十五周年記念のマグカップやフィンレイソン創業二百周年のコーヒーカップに目を奪われました。そして、オーナーさんセレクトのウールの靴下の柄の北欧を思わせる素朴さにうっとりしました。しかも、どれもお手頃価格になっていたのです。私は迷いに迷い、自宅にたくさんあるカップ類は諦めて、ポストカードと靴下をレジに持っていきました。
帰宅してから、オーナーさんがご厚意で包んでくださった袋を開けて、品物を確認していると、胸の奥からほんわかとくすぐったいような気持ちが溢れてきました。マイキーのポストカードは誕生日が近く、猫好きの母親に贈ることにしました。温かな靴下はピンクとベージュの柄の入った白と、様々な色の糸が細かく使われた二足あり、肌触りを確かめては一人でにやけていました。戦利品を見つめながら、お気に入りのお店が近くにあるということは、とても頼りがいがり、幸せなことだと静かに感激しました。


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