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感動する心

  • stainedglasssumire
  • 2022年4月29日
  • 読了時間: 1分

 感動するにもきっかけが必要です。学生時代は日々新しい学びがあり、友人との会話に触発され、その度に心動かされていました。けれども年を取るとともに、単調な毎日の中で、気持ちの起伏は十代ほどではなくなったように思います。

 それでも読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、芸術鑑賞などを試みて、自分を揺さぶるようにしています。けれども、案外小さなことに感激することもあります。例えば、自分のために作った簡単なリゾットが、とびきりおいしくできた時や、ふと見上げた空に面白い形の雲が浮かんでいた時、私はとても興奮します。

 本や音楽や映画や絵画も勿論良いのですが、こうした何気ないことに反応する時の方が、私は自分も捨てたものではないと思うようになりました。日常を慈しむことこそ、尊いように思えるのです。他人から見たらどうでも良いことこそ、私にとって素晴らしい宝物と言えます。こうした小さな出会いに気づくことを大切にしたいと思います。



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