父に会いたい
- stainedglasssumire
- 2023年1月5日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年1月6日
私にとって父は特別です。父に会いたいといつも私は願っています。大きな目をして、茶目っ気があり、知識が豊富で、何より家族に優しいのが私の父です。少し身内を褒め過ぎでしょうか。
子供の頃の最初の記憶は父の親指です。小さな私の手では父の貝殻爪の親指に触れるだけで精一杯でした。父の手は赤く、ごつごつしていて、温かでした。
父は私と妹に自作の『ペンコとペンタ』というペンギンの兄妹の冒険物語を聞かせてくれました。毎回わくわくしながら続きを待ったものです。
困ったことがあると、いつも父が助けてくれました。馬鹿な私が友人の勧めでエステの定額プランを組まされた時にも、すぐさまクーリングオフしてくれました。
年頃になると父と距離を感じることもありましたが、やはり心の底ではパパっ子でした。独立し、一番辛かったのは父の不在です。父の側にもっといたかったと、年老いた幼子の気持ちで実家から遥か離れた土地で暮らしています。

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