『豆苗の肉巻きロール問題』
- stainedglasssumire
- 2021年5月20日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年5月24日
豆苗を豚バラ肉で巻いて焼いたものが、家族の好物です。まず、細長い豚バラ肉を四枚ほど少し重ねて並べます。そこに片手に一束収まるくらいの、根を切った豆苗を置きます。そして、豆苗をしっかり固定しながら、肉で巻きます。次に、熱したフライパンで肉の繋目を下にして焼きます。最後にひっくり返して反対側もしっかり焼けば出来上がりです。
仕上げに、少し冷めた肉巻きに包丁を入れて、一口大にします。ポン酢にごま油をほんの少し混ぜたタレにつけて、この豆苗の肉巻きロールを家族は食べます。簡単で、肉のボリュームもありながら、野菜もとれる一品です。
しかし、私はこの料理をまともに食べたことがありません。いつも焦げた部分や端っこをつまみ食いするくらいです。家族がおおかたたいらげてしまうのです。私だって、お皿に綺麗に並べられた、豆苗の肉巻きロールを、タレにつけてゆっくり堪能したいのです。けれども、今のところ、その機会はなさそうです。疲れ果てて帰宅した家族が満面の笑みで口にするおかずを、日がな一日自由に暮らす私がかすめとるのは、気が引けるのです。

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