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【小さなお話】硝子の小鳥

沢山の端硝子の中から選ばれたのは、薄い桜色の硝子と、透明の表面にはっきりした桃色の線が何本も引かれる中に、粉のような桃色の欠片が入った硝子でした。どちらも透け感があり、光をよく通しました。 型紙が硝子の上に敷かれ、カット線がマジックで引かれていきます。ガラスカッターの刃が、...

『疲れた時に帰る部屋』

連日ガラスと格闘しています。ルーターというガラスを研磨する機械を二時間程使うと、やわくなっていた指先に傷が出来ました。はんだ付けをすると、軍手をしていても、ガラスから熱を感じ、左手の親指と薬指に軽い水膨れを作ってしまいました。やはり、定期的に作業し続けないと、手が鍛えられな...

『ガラスを割る』

今日は久しぶりにガラスを割りました。ミスではなく、工具を使って好みの形にしていたのです。円型にするために、おおまかに荒く多角形にガラスの形を整える道具があります。 ガラスをカットする鋏部分とガラスの粉が飛び散らないように保護する袋がついている不思議な形をした工具です。これを...

『息継ぎをしてまた潜る』

ガラスの小箱が四つ完成しました。何度も検品し、なんとか商品にできそうなレベルになりました。ここにくるまで、道のりは長く、昨日は四時間集中したのにうまくいかず、私は寝込んでしまいました。 しかし、今朝なんとか起き上がり、再挑戦した結果、納期に間に合わせることが出来ました。本当...

『ガラスの小箱と恩師』

ガラスの小箱を私は完成させました。先生の下で、五、六個様々な箱を作り試行錯誤した後、ようやく私一人で再現できました。出来上がりに満足はしていませんが、ある程度のレベルまでもっていけたと我ながら感じています。 先生はとてもきちんとした性格の方です。ガラス作りにおてい、「一ミリ...

『ガラス制作は八割苦痛』

今日、私はマンションの一階の薬局にしか出掛けませんでした。ガラス制作が佳境になってくると、こういう日も多々あります。私は一日、キャンドルホルダーのピースを作っていました。 好きなことをしているのだから、さぞ楽しかろうと思われるかもしれません。しかし、実際のところ、八割は苦痛...

『友人の結婚祝に挑戦する』

私はステンドグラスというガラス技法で作品を作っています。まだ始めて三年ですが、私は細々と販売も行っています。そんな私に、大学時代からの友人が結婚祝を依頼してきました。 私は基本的にはオーダーは受けません。けれども、長年友情を築いてきた彼女自身の結婚祝に、既製品ではなく、私の...

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