【小さなお話】硝子の小鳥
- stainedglasssumire
- 2023年7月17日
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沢山の端硝子の中から選ばれたのは、薄い桜色の硝子と、透明の表面にはっきりした桃色の線が何本も引かれる中に、粉のような桃色の欠片が入った硝子でした。どちらも透け感があり、光をよく通しました。
型紙が硝子の上に敷かれ、カット線がマジックで引かれていきます。ガラスカッターの刃が、おおまかに形を切り取ってゆくと、桜色の羽根と桃色の縞模様の胴体の出来上がりです。
二つを合わせて見てみると、小さな小鳥の姿が浮かんできました。これからルーターでカットしきれなかったところを削れば、さらに、小鳥らしくなるでしょう。なんでもない切れ端だった硝子はこうして様々な形に変化していくのです。

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